0歳から絵本を読む意味とは?読み聞かせで大切にしたいこと

「0歳の子どもに絵本を読んでも、まだ内容が分からないのでは?」
「言葉を話せるようになってからでもいいのでは?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
0歳児は、まだ言葉の意味をすべて理解しているわけではありません。
最後までじっと絵本を見てくれなかったり、途中で違うところを見たり、絵本を触ったり、口に入れようとしたりすることもあります。
そのため、「ちゃんと聞いていないから、まだ早いのかな」と思ってしまうこともあるでしょう。
でも、0歳から絵本を読む意味は、物語の内容を理解することだけではありません。
今回は、0歳から絵本を読む意味とは?読み聞かせで大切にしたいことについて解説していきます。
最後まで読んでいただけると幸いです。
0歳から絵本を読む意味はあるの?
結論からいうと、0歳からでも絵本を楽しむことはできます。
ただし、大人が小説を読むように「お話を理解する」ことが目的ではありません。
0歳児にとって絵本は、
- 大好きな人の声を聞く
- いろいろな音や言葉に出会う
- 色や形を見る
- ページを触る
- 同じものを見る
- 一緒に笑ったり楽しんだりする
そんな、たくさんの経験ができるもの。
「最後まで聞けたか」「内容を理解できたか」よりも、「一緒に絵本を楽しんだ」という時間そのものに意味があります。
0歳から絵本を読む5つの理由
0歳から絵本を読む理由は、5つあります。
- 大好きな人の声を聞く時間になる
- いろいろな言葉と出会える
- 子どもとのコミュニケーションになる
- 「見る・触る・めくる」を楽しめる
- 同じものを楽しむ時間が生まれる
1.大好きな人の声を聞く時間になる
0歳の読み聞かせで大切なのは、声を届けることです。
絵本の内容をすべて理解できなくても、読んでくれている人の声を聞いています。
- ゆっくりした声。
- 楽しそうな声。
- 「わんわん、いたね」
- 「おいしそうだね」
そんな声を聞きながら、大好きな人と時間を過ごします。
読み聞かせというと、「上手に読まなければ」と思う方もいるかもしれません。
でも、上手に読む必要はありません。
0歳児にとって大切なのは、読み方の上手さよりも、身近な人が自分に向かって話しかけてくれることです。
2.いろいろな言葉と出会える
子どもは、日々の生活の中でたくさんの言葉と出会っています。
- 「おはよう」
- 「おなかすいたね」
- 「おむつ替えようね」
- 「お散歩に行こうか」
こうした日常の声かけに加えて絵本を開くと、普段の生活とは少し違った言葉にも出会えます。
たとえば、
- 「ころころ」
- 「ふわふわ」
- 「ぴょんぴょん」
- 「ざあざあ」
など、0歳向けの絵本には、音や動きを楽しめる言葉がたくさんあります。
最初は意味が分からなくても大丈夫です。
何度も聞いたり、絵を見ながら聞いたりするうちに、少しずつ言葉に親しんでいきます。
絵本は「言葉を覚えさせる教材」というよりも、いろいろな言葉と楽しく出会える場所だと考えてみるとよいでしょう。
3.子どもとのコミュニケーションになる
0歳の子どもは、まだ言葉で会話することはできません。
でも、コミュニケーションはすでに始まっています。
子どもが絵を見たら、「見てるね」
犬の絵に手を伸ばしたら、「わんわん、いたね」
笑ったら、「おもしろいね」
このように、子どもの表情やしぐさに大人が応えてあげることで、絵本を通したやり取りが生まれます。
大人が一方的に文章を読むだけが読み聞かせではありません。
- 「今、この絵を見ているな」
- 「この音が好きなのかな」
- 「ここでいつも笑うな」
そんな子どもの姿を発見しながら、絵本を子どもと一緒に楽しんでみてください。
4.「見る・触る・めくる」を楽しめる
0歳のこどもに絵本を渡すと、読むどころか、
- 触る
- たたく
- ページをめくろうとする
- ひっくり返す
- 口に入れようとする
「絵本なのに全然読んでくれない!」と思うかもしれません。
でも、それで大丈夫です。
子どもは、大人とは違う方法で絵本を楽しんでいます。
絵本を見ることだけでなく、触ったり、ページが動く様子を見たりすることも赤ちゃんにとっては新しい経験です。
だから、「ちゃんと座って聞かせなければ」と考えなくても大丈夫。
絵本に興味を持って手を伸ばしていること自体を、まずは大切にしてあげましょう。
この時期は、五感で物を確かめようとします。そのため、何でも口に入れてしまうことがあります。
破損した絵本や小さな部品のある仕掛け絵本などには注意し、大人がそばで見守りましょう。
5.同じものを楽しむ時間が生まれる
読み聞かせというと、「子どものために読んであげるもの」と思われがちです。
- 「この絵、かわいいね」
- 「くまさん出てきたね」
- 「ばあ!」
といいながら、
- 子どもが笑ったら、笑う
- 子どもがじっと見ていたら、同じ絵を見る
たった数分でも、同じものを見ながら気持ちを共有する時間を大切にしましょう。
忙しい時は、子どもとゆっくり向き合う時間を作ることが難しい日もあります。
そんなとき、絵本を一冊開くことが、子どもと向き合う小さなきっかけになることがあります。
0歳の読み聞かせのポイント
0歳の読み聞かせのポイントは、4つあります。
- 「ちゃんと読まなくていい」
- 途中で飽きたら、終わってもいい
- 同じページばかり見てもいい
- 文章を全部読まなくてもいい
1.「ちゃんと読まなくていい」
絵本の楽しみ方は、子どもによって違います。
じーっと最後まで見る子もいれば、途中でどこかへ行ってしまう子もいます。
同じページばかり見たがる子もいます。
何度も前のページに戻りたがることもあります。
でも、それでいいのです。
特に0歳では、最初から最後まで順番通りに読むことにこだわる必要はありません。
2.途中で飽きたら、終わってもいい
読み始めたばかりなのに、子どもが違うことに興味を持ったなら、「今日はここまでにしようか」「またあとで読もうね」と終わって大丈夫です。
大人と同様、音がすれば何の音か気になりますし、近くに好きなおもちゃや興味をそそられるおもちゃがあれば、そのおもちゃに興味を持ってしまうこともあります。
- すぐに別のおもちゃへ行ってしまった
- 立ち上がってどこかへ行ってしまった。
- 絵本ではなく、周りのものを見始めた。
それは「絵本が嫌い」ということではなく、その瞬間だけ別のものへ興味が移っただけということもあります。
そんなときは、「この音は○○の音だね」「近くにおもちゃがあるね」と興味を持ったものに対するコミュニケーションを子どもと楽しむのも良いでしょう。
「絵本を読み始めたから、絵本を最後まで読まなくちゃ」と絵本を読むことを無理に続ける必要はありません。
最後まで読むことより、「楽しかった」で終わることを大切にしましょう。
3.同じページばかり見てもいい
子どもは、好きなページを何度も見たがることもあります。
そんなときは、「ここのページ好きだね」と、子どもと一緒に楽しんであげましょう。
大人が決めた読み方より、その子が今何に興味を持っているのかを大切にしてあげることがポイントです。
4.文章を全部読まなくてもいい
長い文章なら、全部読まなくても構いません
- 「わんわんだね」
- 「赤いね」
- 「おいしそう!」
と、絵を見ながら話しかけるだけでも、楽しい絵本の時間になります。
絵本に書かれている文章を読むことだけが「読み聞かせ」ではありません。
0歳にはどんな絵本がおすすめ?
0歳の子どもには、内容が複雑な物語よりも、見たり聞いたりして楽しめる絵本がおすすめです。
たとえば、
- 絵が大きく、わかりやすいもの
- 色や形を楽しめるもの
- 「ころころ」「ぴょんぴょん」など音を楽しめるもの
- 同じ言葉が繰り返されるもの
- 顔や身近な食べ物・動物などが登場するもの
- ページをめくる楽しさがあるもの
- 丈夫で触りやすいもの
などがあります。
そして、もう一つ大切なのが、大人も読んでいて心地よい絵本を選ぶことです。
「読んであげなきゃ」と思う絵本より、
- 「この絵、好きだな」
- 「この言葉、かわいいな」
- 「一緒に読みたいな」
と思える絵本を選んでみてください。
大人が楽しんでいる雰囲気は、自然と子どもにも伝わります。
何か月から読み聞かせを始めればいい?
「生後何か月から始めるべきですか?」と気になる方もいるでしょう。
でも、読み聞かせには、「○か月になったら始めなければならない」という決まりはありません。
「読んでみようかな」と思ったときから始めて大丈夫です。
最初は1冊読めなくても構いません。
ほんの数ページでも、
- 「かわいいね」
- 「これは何かな?」
と一緒に見るだけでも十分です。
大切なのは、早く始めることを競うことではありません。
その子のペースで、絵本を楽しむことです。
読み聞かせを毎日できなくても大丈夫
忙しいと、一日があっという間に終わります。
「毎日読み聞かせをしたほうがいい」と聞くと、それが新しい負担になってしまうこともあるでしょう。
読めない日があっても大丈夫。
1冊全部読めなくても大丈夫。
昨日と同じ絵本でも大丈夫。
寝る前でなくても大丈夫です。
朝でも、お昼でも、少し時間ができたときでも構いません。
「読まなければならない時間」ではなく、「一緒に楽しめる時間」にすること。
それが、長く絵本と付き合っていくために大切です。
まとめ
0歳から絵本を読む意味は、物語を理解させたり、早く言葉を覚えさせたりすることだけではありません。
だから、
- 「最後まで聞いてくれない」
- 「すぐ飽きてしまう」
- 「毎日読めていない」
と心配しなくても大丈夫です。
- 大好きな人の声を聞くこと。
- たくさんの言葉や音に出会うこと。
- 絵を見たり、ページに触れたりすること。
- 大好きな人と同じものを見て、一緒に過ごすこと。
そのすべてが、0歳の子どもにとって大切な絵本の時間です。
一冊を完璧に読むことよりも「今日はこのページを一緒に見たね」そんな小さな時間を楽しんでみてください。
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yumenoは、ユメノの名で絵本を制作しています。
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🌿ことのはうさぎの ひとこと🌿
「今日読んだ一冊は、すぐには見えなくても、いつか心の中で大きな花を咲かせる。今は、一緒に笑って、一緒にページをめくる。その時間を大切にしてね」
yumeno
元保育士/ブロガー/絵本作家
短大(保育科)を卒業後、保育園や院内保育所、夜間託児所を経験。さまざまな保育現場で子どもたちの心に寄り添いながら関わってきました。
現在は保育士としての経験をもとに、オリジナル絵本を制作しています。このブログでは、絵本をより深く楽しんでいただけるよう、絵本のテーマを保育の視点からわかりやすく解説したブログを発信しています。
このブログが、子どもはもちろん、大人にとっても心を見つめ直すきっかけとなり、穏やかで心温かな繋がりが広がっていくよう願っています。
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