【他者理解は自分を知ることから】自分の怒りの感情と向き合い理解を深めよう

人との関わりの中で、こんなふうに感じたことはありませんか?

「どうしてわかってくれないの?」
「なんでそんなこと言うの?」

私たちはつい、相手の気持ちや行動に目を向けがちです。
でも実は、他者を理解するためには、まず自分の気持ちを理解することが大切です。

下の絵本は、ユメノのオリジナル絵本である「ことのはうさぎのものがたり-3巻ー おこりのしずくがひらくとき」です。

ことのはうさぎのものがたり-3巻ー おこりのしずくがひらくとき

この絵本は、怒りを抱えたリスの子と、その気持ちに寄り添うことのはうさぎの物語。

この話は、「怒りは悪いもの」「抑えなければならないもの」と思い込み、自分の気持ちを閉じ込めていたリスの子が、ことのはうさぎと出会うことで、怒りの奥にある“本当の気持ち”に少しずつ気づいていく物語です。

yumenoの活動について

yumenoは、ユメノの名で絵本を制作しています。

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今回は、「他者を理解するためには、まず自分の気持ちを知ることから」というテーマでお話していきます。

ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。

他者理解は「自分の気持ち」から始まる

人は自分の中にある感情を通して、相手の気持ちを想像しています。

たとえば、

・自分が悲しかった経験
・さみしいと感じた記憶
・くやしかった出来事

こうした体験があるからこそ、相手の気持ちを感じ取ることができます。

  • 「この子も悲しかったのかな」
  • 「本当はわかってほしかったのかもしれない」

つまり、自分の感情を理解することが他者理解の土台になるのです。

自分の気持ちに気づけないとどうなるか

もし自分の感情に気づけないままでいると、次のことが起こりやすくなります。

・相手の言動に強く反応してしまう
・怒りやイライラが増える
・相手の気持ちを決めつけてしまう

たとえば、本当は「悲しかった」のに、本当の気持ちに気づけないとその感情は怒りとして表に出てしまうことがあります。

そして、「なんでそんなことするの!」と相手を責めてしまいます。でもその奥には「わかってほしかった」という気持ちがあるのかもしれません。

怒りの奥にある気持ちに気づくこと

怒りは悪い感情ではなく、本当の気持ちを守るために出てくる感情です。

怒りの奥には、以下のような気持ちが隠されています。

・かなしかった
・さみしかった
・くやしかった
・わかってほしかった

まずは、「自分はどんな気持ちだったんだろう」と立ち止まってみること。それが、自分の感情を理解する第一歩です。

自分を理解すると、相手の見え方が変わる

自分の気持ちを理解できるようになると、自分の感情だけにとらわれることなく、相手の立場や気持ちにも目を向けられるようになります。

その結果、人との関わり方に少しずつ変化が生まれていきます。

自分の気持ちを理解できるようになることで、変化が生まれることをまとめました。

  • 相手の怒りに振り回されにくくなる
  • 適切なコミュニケーションをとれるようになる
  • 相手を助けることができる
  • 自分の感情をコントロールすることができる
  • 自分と相手にも、やさしく向き合えるようになる

このような変化が生まれることで、相手の見え方も少しずつ変わっていきます。

相手の怒りに振り回されにくくなる

自分の気持ちに気づけるようになると、感情をそのまま反応として返すのではなく、一歩立ち止まって考えられるようになります。

例えば、

「今、私はイライラしているな。」
「本当は悲しかったんだ。」
「期待していたから、がっかりしたんだ。」

と、自分の気持ちを整理できるようになります。

すると、相手が怒っていても、

「この人は今、怒っている。」
「でも、その怒りをそのまま受け止めなくてもいい。」

と、感情と自分との間に少し距離を置けるようになります。

相手の怒りに飲み込まれるのではなく、「相手の感情」と「自分の感情」を分けて考えられるようになるため、必要以上に傷ついたり、不安になったりしにくくなるのです。

適切なコミュニケーションをとれるようになる

自分の気持ちが分かるようになると、「何に傷ついたのか」「本当はどうしてほしかったのか」が見えてきます。

そのため、感情をそのままぶつけるのではなく、自分の気持ちを落ち着いて伝えられるようになります。

例えば、

❌「なんでそんなことするの!」

ではなく、

⭕「その言い方をされて悲しかった。」
⭕「私はもう少し話を聞いてほしかった。」

というように、自分の気持ちを主語にして伝えられるようになります。

このような伝え方は、相手も受け止めやすく、お互いに話し合える関係を築きやすくなります。

相手を助けることができる

自分が「悲しい」「不安」「くやしい」と感じた経験があるからこそ、「この子もつらかったのかもしれない」「うまく言えなかっただけかもしれない」というように考えられるようになり、相手の気持ちにも気づきやすくなります。

例えば、子どもが急に怒り出した場面でも、

「わがままを言っている。」

ではなく、

「悔しかったのかな。」
「うまく伝えられなかったのかもしれない。」
「本当は助けてほしかったのかな。」

と、怒りの奥にある気持ちを想像できるようになります。

もちろん、相手の気持ちを決めつけることはできません。

しかし、「もしかしたら」という視点を持てるだけでも関わり方は大きく変わります。

責めるのではなく寄り添い、安心して気持ちを話せる環境をつくることができるようになるのです。

ただ注意するのではなく、支える関わりができるようになることで相手を助けることができる力につながります。

自分の感情をコントロールできる

感情をコントロールするというのは、「怒らないようにすること」ではありません。

怒りや悲しみ、不安を感じても、その感情に振り回されず、「どう行動するか」を自分で選べるようになることです。

例えば、

「今は感情的だから少し落ち着こう。」
「今日は疲れているから、あとで話そう。」
「深呼吸してから伝えてみよう。」

というように、一度立ち止まって行動を選択できるようになります。

「少し落ち着こう」「あとで話そう」というように、「どう向き合うか」選べるようになることで、怒りをそのまま出すのではなく自分の感情をコントロールできるようになります。

自分にも相手にも、やさしく向き合えるようになる

  • 相手の怒りに振り回されにくくなる
  • 適切なコミュニケーションがとれるようになる
  • 相手を助けることができる
  • 自分の感情をコントロールできるようになる

こうした経験を積み重ねていくと、人との関わり方そのものが少しずつ変わっていきます。

失敗した自分に対しても、「そんな日もあるよね。」と思えるようになります。

また、相手が感情的になっている場面でも、「何かつらいことがあったのかもしれない。」と考えられるようになります。

自分を責めすぎず、相手も責めすぎない。

心の余裕が生まれることで、その結果、自分にも相手にも、やさしく向き合えるようになるのです。

自分を理解するための経験

自分の気持ちを理解する力は、生まれつき備わっているものではないので、簡単ではありません。

子どもは、幼い頃から周りの大人に気持ちを受け止めてもらい、言葉にしてもらう経験を積み重ねる。

大人は、自分の気持ちを書き出したり、誰かに話したりする経験を重ねる。

その結果、自分を理解する力は育てていくことができます。

例えば、

「悔しかったんだね。」
「本当は遊びたかったんだね。」
「びっくりしたんだね。」
「寂しかったのかな。」

このように気持ちを言葉にしてもらうことで、

「この気持ちは"悔しい"というんだ。」
「私は今、悲しいんだ。」

と、自分の心を理解できるようになります。

そして、その経験を繰り返すことで、

  • 自分の気持ちに気づく力
  • 気持ちを言葉で表現する力
  • 相手の気持ちを想像する力

が少しずつ育っていきます。

他者理解はやさしさにつながる

自分の気持ちを理解できるようになると、相手の気持ちにも目を向けられるようになります。

もちろん、相手と自分は違う人です。感じ方や考え方がまったく同じとは限りません。

それでも、「もしかしたら、こんな気持ちだったのかもしれない。」と想像できることが、思いやりの第一歩になります。

まずは自分の心に耳を傾け、自分の気持ちを理解すること。その積み重ねが、相手への思いやりややさしさへとつながっていくのです。

他者理解とは特別な力ではなく、自分の気持ちに気づくことから育っていくものなのです。

まとめ

人は、自分の感情を理解して初めて他者の気持ちを理解できるようになります。 その流れを以下にまとめました。

  1. 自分の気持ちに気づく
  2. 一歩引いて見られるようになる
  3. 気持ちを言葉にできる
  4. 気持ちを言葉にできる
  5. 感情をコントロールできる
  6. やさしい関わりができる

まずは、自分の気持ちに気づくこと。

本当はどう感じていたのか。

その小さな気づきが、人との関わりをやさしく変えていきます。

~絵本の紹介~

ユメノ絵本『ことのはうさぎのものがたり-3巻-』~おこりのしずくがひらくとき~が、AmazonのKindle版で販売中です。リスの子のように「怒ってしまう子」に向けた絵本です。

  • すぐ怒ってしまって、あとで落ちこむ子ども
  • 怒っちゃいけないと、気持ちをがまんしている子
  • 自分の気持ちを言葉にするのがむずかしい子

そして、

  • 子どもの怒りへの関わり方に悩んでいる保護者の方
  • 保育・教育・支援の現場で感情理解を大切にしたい方
    にも、やさしく寄り添う一冊です。

ぜひ、興味のある方は、読んでみてくださいね!

ことのはうさぎのものがたり-3巻ー おこりのしずくがひらくとき

🌿ことのはうさぎの ひとこと🌿

「じぶんの きもちに きづけたら、
 だれかの きもちも やさしく みえてくるよ。」

yumeno

元保育士/ブロガー/絵本作家

短大(保育科)を卒業後、保育園や院内保育所、夜間託児所を経験。さまざまな保育現場で子どもたちの心に寄り添いながら関わってきました。

現在は保育士としての経験をもとに、オリジナル絵本を制作しています。このブログでは、絵本をより深く楽しんでいただけるよう、絵本のテーマを保育の視点からわかりやすく解説したブログを発信しています。

このブログが、子どもはもちろん、大人にとっても心を見つめ直すきっかけとなり、穏やかで心温かな繋がりが広がっていくよう願っています。

~姉妹ブログの紹介~
ユメノのオリジナル絵本は、「ことのはうさぎのものがたり」シリーズの他にドラゴンシリーズもあります。
姉妹ブログであるyumeno国で紹介していますので、興味がありましたら、こちらもお立ち寄りください。

また、他のオリジナル絵本も制作する予定ですので、お楽しみに!

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