【子ども・大人対応ガイド】怒りの上手な伝え方と関わり方

- 「怒っていいのかな」
- 「どう伝えたらいいんだろう」
- 「どうしたら気持ちを言葉にできるの?」
子どもや人との関わりの中で、こんなふうに悩むことはありませんか?
怒りは悪いものではありません。
大切なのは、怒りをどう理解し、どう関わり、どう伝えていくかです。
下の絵本は、『ことのはうさぎのものがたり-3巻ー おこりのしずくがひらくとき』です。

ことのはうさぎのものがたり-3巻ー おこりのしずくがひらくとき
この絵本は、怒りを抱えたリスの子と、その気持ちに寄り添うことのはうさぎの物語。
「怒りは悪いもの」「抑えなければならないもの」と思い込み、自分の気持ちを閉じ込めていたリスの子は、ことのはうさぎと出会うことで、本当の気持ちに気づいていきます。
今回は、怒りの上手な伝え方と関わり方について解説していきます。ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。
怒ることは悪いことではない
怒ることは悪いことではありません。
・理不尽なことをされたとき
・大切にされていないと感じたとき
・自分の気持ちを踏みにじられたとき
そんなときに生まれる怒りは、「それは違うよ」と伝えるための大切なサインです。
怒りは自然に生まれる感情であり、自分を守るために必要な感情なのです。
怒るべき場面とは
相手から嫌なことをされたとき、怒るべきか悩むことはありませんか?
怒るべき場面は、自分や誰かが傷つけられたときです。それは心や体だけでなく、経済的な損失も含まれます。
経済的に傷つけられた場合
- 貸したお金を返して貰えない
- 持ち物を壊される
- 貰えるはずだった収入がなくなった
心身を傷つけられた場合
- 乱暴な言葉を言われたとき
- 大切にされていないと感じたとき
- 繰り返し嫌なことをされたとき
特に、子どもや高齢者など立場の弱い人は、自分で訴えることが難しい場合があります。誰かが声をあげなければ、その傷が見過ごされてしまうこともあります。
だからこそ、 大切な人を守るために怒ることは、とても重要です。
ただし大切なのは、怒りをどう伝えるかです。
相手の立場に立つことの大切さ
怒りを感じたときこそ、相手の立場に目を向けることも大切です。
- 余裕がなかった
- うまく伝えられなかった
- 気づいていなかった
相手もこのような事情があるかもしれません。「相手は、どんな気持ちだったんだろう」と考えてみることが、関係を壊さないためには大切です。
“伝え方”で変わる上手な怒りの伝え方
怒りは、“伝え方”で変わります。怒りをそのままぶつけてしまうと、強い言葉になってしまいます。
- 「なんでそんなことするの!」
- 「いいかげんにして!」
すると相手は、責められたと感じ、反発したり、話を聞かなくなる可能性があります。
そのため、相手に伝わる伝え方を身につけていきましょう。
上手な怒りの伝え方
怒りの伝え方で大切なのは、怒りの奥にある気持ちを言葉にすることです。
- 「悲しかった」
- 「やめてほしい」
- 「こうしてほしい」
上手な怒りの伝え方の基本の形
| 「わたしは〜と感じた」+「どうしてほしい」 |
上手な怒りの具体的な伝え方フレーズ
以下に具体的なフレーズをまとめました。
❌「なんでそんなことするの!」
👉「それをされて、かなしかった」
❌「いいかげんにして!」
👉「ちょっとつらかったな」
❌「やめて!」
👉「それはやめてほしいな」
怒りを上手に伝えるポイント
- 「わたし」を主語にする
- 短く伝える
- タイミングを選ぶ
- やわらかい言葉を添える
このバランスが、自分を守りながら、相手も傷つけない関わりにつながります。
怒りは、整えるもの
怒りの奥には、
- かなしかった
- さみしかった
- くやしかった
- わかってほしかった
このような気持ちが隠されています。それに気づき、言葉にすることで、
- 誤解が減る
- 気持ちが伝わる
- 関係が深まる
ことができるようになります。
感情を言葉にする力を育てる関わり方
感情を言葉にする力を育てる関わり方は、4つあります。
- 気持ちを代わりに言葉にする
- 否定せず受け止める
- 日常で言葉を増やす
- 無理に答えを求めない
1.気持ちを代わりに言葉にする
相手が怒っているときは、気持ちを言葉にしてあげましょう。
- 「かなしかったのかな」
- 「くやしかったね」
2. 否定せず受け止める
- 「怒っちゃだめ」
- 「そんなことで泣かないの」
このようなことを言われると、子どもは「この気持ちはダメなんだ」と感じてしまいます。
まずは、以下のように受け止めることが大切です。
- 「そう思ったんだね」
- 「いやだったね」
3. 日常で言葉を増やす
日常の中でも以下のように言葉にすることで、自然と感情の語彙を増やしていきます。
- 「うれしいね」
- 「たのしいね」
- 「ちょっとかなしいね」
4.無理に答えを求めない
「どう思ったの?」と聞いても、すぐに答えられないこともあります。
そんなときは、「ゆっくりでいいよ」「あとででもいいよ」と、言葉にする“時間”を作って待つことも大切です。安心があると言葉は育ちます。
感情と言葉がつながるとどうなるか
感情を言葉にできるようになると、以下のようなことができるようになります。
- 怒りに振り回されにくくなる
- 自分の気持ちを伝えられる
- 相手の気持ちにも気づける
つまり、 自己理解 → 他者理解 → やさしい関係へとつながっていきます。
まとめ
感情を言葉にする力は、すぐに身につくものではありません。
- 気持ちに気づくこと
- 言葉にしてもらう経験
- 受け止めてもらう安心感
その積み重ねが大切です
その経験が自分の気持ちを理解する力になり、やがて相手の気持ちを理解する力へとつながっていきます。
🌿ことのはうさぎの ひとこと🌿
「おこりはね、こころを まもる たいせつな こえ。
ことばにして やさしく とどけてあげてね。」

ことのはうさぎのものがたり-3巻ー おこりのしずくがひらくとき
yumeno
元保育士/ブロガー/絵本作家
短大(保育科)を卒業後、保育園や院内保育所、夜間託児所を経験。さまざまな保育現場で子どもたちの心に寄り添いながら関わってきました。
現在は保育士としての経験をもとに、オリジナル絵本を制作しています。このブログでは、絵本をより深く楽しんでいただけるよう、絵本のテーマを保育の視点からわかりやすく解説したブログを発信しています。
このブログが、子どもはもちろん、大人にとっても心を見つめ直すきっかけとなり、穏やかで心温かな繋がりが広がっていくよう願っています。
~姉妹ブログの紹介~
ユメノのオリジナル絵本は、「ことのはうさぎのものがたり」シリーズの他にドラゴンシリーズもあります。
姉妹ブログであるyumeno国で紹介していますので、興味がありましたら、こちらもお立ち寄りください。
また、他のオリジナル絵本も制作する予定ですので、お楽しみに!


