「何でこんなに怒ってるの?」怒りの原因と性質をわかりやすく解説

ことのはうさぎの物語①

自分や他人がイライラしたり怒ったりしている時、「何でこんなに怒っているんだろう?」と感じたことはありませんか?

怒ることは悪い感情ではありません。怒りは、日々の出来事の中でふと沸いてくる感情であり、「つらい」「困った」「不安」「焦り」など、私たちの心ののサインを教えてくれるものです。

ただし、その感情に任せて強くぶつけてしまうと、自分も相手も傷ついてしまうことがあります。

これまで自己や他者の伝え方、関わり方について書いてきましたが、今回は、なぜ人は怒るのか、その原因と怒りの性質について書いていきます。

ぜひ、最後まで読んでいただけると幸いです。

ことのはうさぎのものがたり-3巻ー おこりのしずくがひらくとき

怒りとは何か?

怒りとは、自分の中で「大切にしているもの」が傷ついたときに生まれる感情です。

たとえば、

・理不尽なことをされたとき
・自分の思いが伝わらなかったとき
・大切なものを守りたいとき

そんな場面で、怒りは自然に生まれます。

つまり怒りは、

  • 「自分を守るための感情」
  • 「大切なものに気づかせてくれる感情」

とも言えます。

怒りの原因

なぜ人は、怒るのでしょうか?

怒りの原因は、3つあります。

  1. 自分ルールを相手にも当てはめてしまう
  2. 自己肯定感が低くなっている
  3. 心に余裕がない

自分ルールを相手にも当てはめてしまう

私たちは、それぞれ心の中に「こうあるべき」という”自分のルール”を持っています。

  • あいさつはきちんとするべき
  • 時間は守るべき
  • こういう言い方をするべきではない

こうした“自分の中の当たり前”を、無意識のうちに相手にも求めてしまうことがあります。

こうしたルールが守られなかったとき、

「なんでそうするの?」
「信じられない」

といった気持ちが生まれ、怒りにつながります。

しかし、そのルールは絶対ではありません。
人それぞれ見ている世界や価値観は違います。

その違いに気づかないまま、相手を自分の基準に当てはめてしまうと、怒りが生まれやすくなるのです。

自己肯定感が低くなっている

自分に自信が持てないと、相手の言動を

  • 否定された
  • 軽く扱われた
  • 攻撃された
  • 理解してもらえない

と受け取りやすくなります。

その奥には、「わかってほしい」という気持ちがあります。
その思いが満たされないとき、自分を守るために怒りが現れます。

自己肯定感が低いときは、例えば次のような状態になりやすいです。

  • 自分の本音を抑えてしまう
  • 周りに合わせすぎてしまう
  • 自分を後回しにしてしまう
  • 自分や他人を否定的に見てしまう
  • 他人の幸せを素直に喜べない

こうした状態が続くと、心が満たされず、怒りとして表に出やすくなります。

だからこそ、自分で自分の気持ちを満たしていくことが大切です。

心に余裕がない

怒りは、心の余白が少なくなっているときほど強くなります。

  • 疲れている
  • 忙しい
  • ストレスがたまっている

このような状態では、普段なら流せることでも受け止めきれず、小さなことに強く反応してしまいます。

「最近イライラしやすいな」と感じたときは、心が休息を求めているサインかもしれません。

怒りの性質

怒りには、知っておくと関わりやすくなる特徴があります。

  1. 立場の強い人から弱い人へ向きやすい
  2. 周りに広がりやすい
  3. 身近な人ほど大きくなりやすい

立場の強い人から弱い人へ向きやすい

怒りは、「安心して出せる相手」に向かいやすい感情です。

そのため、

・大人 → 子ども
・上司 → 部下

といった関係の中で表れやすくなります。

だからこそ、その怒りが「伝えるためのもの」なのか、ただの感情のはけ口になっていないかを見つめることが大切です。

周りに広がりやすい

怒りは、人から人へと伝わりやすい感情です。誰かのイライラが、別の人のイライラを生むように、怒りは連鎖して広がっていきます。

だからこそ、自分の感情に気づき、コントロールすることがとても大切です。

相手が身近だと大きくなりやすい

家族や大切な人など、関係が近い相手ほど怒りは強くなりやすくなります。

それには、いくつかの理由があります。

  • 期待が大きくなる
  • 甘えが出る
  • 価値観を押しつけやすい

期待が大きくなる

身近な人に怒ってしまう原因は、自分のことをよく知っていて信頼しているからこそ、何とかしてくれるという期待が大きいためです。

つまり、「わかってくれるはず」という思いが強くなるため、期待が裏切られたときに怒りが生まれます。

甘えが出る

身近な人ほど、「何を言っても大丈夫」という安心感から、つい強い言い方になってしまいます。
互いの性格に理解があるからこそ、相手に思いやりをもつことが大切です。

価値観を押しつけやすい

物理的に距離が近い人には、親近感や信頼の感情を抱きやすくなります。
それは反面、近い人だからこそ思い入れが深くなることもあります。

つまり、距離が近いほど、自分の考えを相手に当てはめやすくなります。

だからこそ、身近な人ほど「思いやり」と「違いの尊重」が大切になります。

まとめ

怒りは、

・自分の中の「こうあるべき」というルール
・そのルールが崩れたときの受け取り方
・そのときの心の状態

によって生まれます。

そして、 怒りは無意識に「選んでいる反応」でもあります。

怒りは、

・自分の大切なものを守る感情
・自分の状態を教えてくれるサイン
・奥に別の気持ちを持っている感情

です。

怒りを感じることは、悪いことではありません。でも、そのままぶつけてしまうと、自分も相手も傷ついてしまうことがあります。

だからこそ大切なのは、「どうして怒っているんだろう?」と、自分の心にそっと目を向けること。

その気づきが、やさしい関わりへの一歩になります。

ことのはうさぎのひとこと

「だいじょうぶ。“どうしてかな?”って見つめたとき、
  おこりのしずくはやさしいひかりにかわっていくよ」

ことのはうさぎのものがたり-3巻ー おこりのしずくがひらくとき

yumeno

元保育士/ブロガー/絵本作家

会社員をしながら現在、絵本制作をしています。

子どもはもちろん、大人にも届くような絵本やブログを配信していきます。

絵本を通して、穏やかで心温かな繋がりができる場になれば幸いです。

 

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