最近、子どもの通う保育園や学校で「コロナ」「インフルエンザ」「百日咳」などの感染症が再び話題になっていませんか?
「もうコロナは落ち着いたと思っていたのに…」
「どうしてまた流行してるの?」
今回は、感染症がまた流行している理由と家庭でできる具体的な対策をわかりやすく解説していきます。
なぜまた感染症が流行しているの?
1. 感染対策がゆるんでいるから
コロナ禍中は、ほとんどの人が以下のような徹底した感染対策をしていました。
- マスクの常時着用
- 手洗いやアルコール消毒の励行
- ソーシャルディスタンスの確保
- 換気の徹底
しかし、2023年ごろからは徐々に「以前の生活様式に戻る動き」が加速し、コロナ禍で日常だった感染対策が最近では少しずつゆるんでいます。
- マスクを外す人が増えた
- 手洗いや消毒の頻度が下がった
- 人が密集するイベントや行事の再開
このように「ウイルスが広がりやすい環境」が戻ってきたことで、コロナだけでなくインフルエンザやRSウイルス、百日咳などの感染症が再び流行しやすくなっています。
2. 免疫ギャップって知ってる?
人は感染症に「一度かかることで免疫がつく」ことが多いです。しかし、以下のようなことが原因で感染症への「自然な免疫獲得のチャンスが失われた」のです。この現象を「免疫ギャップ」と呼びます。
- 感染対策が強化されていたことで「ウイルスに触れる機会が少なかった」
- 特に小さな子どもたちは、生まれてからずっと清潔な環境にいた
その結果、今になって「はじめて感染する」子どもたちが増え、重症化や集団感染が起きやすくなっています。
たとえば:
- 百日咳:ワクチン接種はしていても、免疫は年齢とともに低下
- RSウイルス:過去に感染歴がない子が多く、集団感染が拡大しやすい
3. 人の移動が増えたことでウイルスが広がりやすく
以前よりも…
- 旅行や帰省が増えた
- イベント・お祭り・観光地が賑わいを取り戻した
- 学校・保育園・職場での接触機会が復活
これによって、感染症のウイルスが地域や世代を越えて、一気に拡散しやすくなっているのです。
4. 保育園や学校での感染が家庭に持ち込まれる
子どもは、
友だちとの距離も近く、
家庭内に持ち込まれて、親や兄弟が感染するケースも増えています。
子どもは咳やくしゃみのマナーがまだ未熟で、マスクも苦手です。また、以下のようなことが原因で保育園・幼稚園・学校など集団生活で一気に感染が広がります。
- 感染症に対する免疫が未発達
- 症状が軽くてもウイルスをたくさん出す(ウイルス排出量が多い)
- 友だちとの距離が近く、接触も多い(口に手を入れる、顔を触るなど)
特に注意が必要な感染症:
- 百日咳
- インフルエンザ
- 溶連菌感染症
- ヘルパンギーナ、手足口病(夏風邪系)
5. 予防接種が遅れている子も…
コロナ禍では、病院に行くことを控える家庭も多くいました。
- 定期予防接種が遅れる、未接種のままになる
- 一部の保護者はワクチンへの不安から接種を見送るケースも増加
その結果、集団免疫の低下につながっています。
特に心配されているのは:
感染症 | 接種タイミング・影響 |
---|---|
百日咳 | 乳児期~就学前までに数回必要 |
はしか(麻疹) | 1歳・小学校入学前の2回接種 |
インフルエンザ | 毎年の接種が推奨される |
6. 海外との往来再開による感染症の持ち込み
- 観光客や帰国者が増え、海外からウイルスが国内に入りやすくなっています。
- 特に麻疹(はしか)やデング熱など、以前は日本でほとんど見られなかった感染症が再び注目されています。
たとえば:
海外の一部地域では新型の変異株(コロナ・インフルエンザ)が確認されている
2023〜2024年は「麻疹」の小規模流行が複数発生
家庭でできる感染症対策
感染症から子どもと家族を守るために、今日からできることをまとめました。
🏠 対策 | ✨ ポイント |
---|---|
手洗い・うがい | 外から帰ったら必ず実施。手指のウイルス除去が大切 |
マスクの着用 | 混雑する場所では、できる範囲で着用を習慣に |
予防接種の確認 | 母子手帳を見直して、スケジュールの漏れをチェック |
室内の換気 | 空気の入れ替えでウイルスの濃度を下げる |
体調不良時は無理をしない | 登園・登校は休み、他人への感染を防止 |
園・学校への情報共有 | 症状が出たら、施設に早めに報告を |
まとめ:今こそ、もう一度“感染対策”を見直す時
感染症の流行は、私たちが「いつもの生活」に戻っていく中で、自然と起こっているとも言えます。
だからこそ、ほんの少しの気配りで、子どもたちを守ることができます。
✅ 手洗い・うがい
✅ ワクチンの確認
✅ 無理をしない勇気
これらを日々の暮らしに取り入れて、家族みんなで元気に過ごしましょう!
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