赤ちゃんの成長を感じられる瞬間のひとつが「寝返り」。
少しずつ体をひねって、初めて自分でうつ伏せになる姿は、パパやママにとって感動のひとときです。
この記事では、寝返りの時期や練習方法、注意点などをわかりやすく解説します。
寝返りはいつからできるようになるの?
赤ちゃんが寝返りを始めるのは生後4〜6ヶ月頃が一般的です。
ただし、成長のスピードには個人差があるため、早い子では生後3ヶ月、ゆっくりな子では7ヶ月を過ぎてから寝返りすることもあります。
寝返りのために必要な発達
寝返りをするためには以下のような発達が必要です。
- 首すわりがしっかりしている(頭を自分で支えられる)
- 背中や腹筋など体幹の筋肉がついてくる
- 腕や肩の力が発達し、体を支えられる
これらが整うことで、赤ちゃんは徐々に体をひねって寝返りができるようになります。
寝返りのサインに気づこう!
「そろそろ寝返りしそうかも?」というサインには、次のようなものがあります。
- 横向きに寝ることが増える
- おもちゃを取ろうとして体をひねる
- 足を高く上げて、体を左右にゴロンと動かす
このような動きが見られるようになったら、寝返りはもうすぐです!
寝返りの練習方法
赤ちゃんが楽しく、自然に寝返りできるように、無理のない練習をしていきましょう。
1. うつ伏せ遊び(タミータイム)
短時間うつ伏せにすることで、首や背中、腕の筋肉を鍛えることができます。最初は数秒から始めて、徐々に時間をのばしましょう。
2. おもちゃで誘導
赤ちゃんの目の前にお気に入りのおもちゃを置いたり、声をかけて興味を引くと、自分から体を動かすきっかけになります。
3. 安全なスペースを確保
柔らかすぎないマットや布団の上で遊ばせると、寝返りしやすくなります。転倒や窒息防止のためにも、周囲に危険な物を置かないように注意しましょう。
寝返りが遅いときは心配?
7ヶ月を過ぎても寝返りしないと心配になるかもしれませんが、首すわりや他の発達が順調であれば、様子を見て大丈夫です。
ただし、以下のような様子がある場合は、小児科や保健師に相談してみましょう。
- 全く体をひねろうとしない
- 手足の動きが極端に少ない
- 表情が乏しい、声かけにも反応が薄い
早期の相談が安心につながります。
寝返りができるようになったら注意したいこと3つ
赤ちゃんが寝返りを始めると、思わぬ行動をするようになります。次のポイントに気をつけましょう。
① ベッドやソファからの転落防止
✔ 要注意ポイント:
赤ちゃんは、寝返りを覚えると予想外の方向にコロンと転がります。高さのあるベッドやソファでのお昼寝中に寝返りして、そのまま転落してしまう事故が多発しています。
✔ 対策:
- できるだけ床で過ごす時間を増やす
→ プレイマットやお昼寝用布団など、フラットな環境が基本です。 - 寝かせる場所の高さに注意
→ もしベッドに寝かせるなら、必ず柵を使い、目を離さないように。 - おむつ替えや着替えの台でも油断しない
→ 一瞬でも手を離さず、必ず片手は赤ちゃんに添えておくことが大切です。
② 寝返り寝による窒息防止
✔ 要注意ポイント:
寝返りしたまま、うつ伏せで寝てしまうことがあります。うまく顔を横に向けられず、鼻や口がふさがれてしまうと窒息の危険性があります。
✔ 対策:
- 寝かせる環境はシンプルに
→ まくら・ぬいぐるみ・タオルなど、顔の近くにあると危険な物はベッドに置かないようにしましょう。 - 布団やマットは硬めのものを使用
→ 柔らかすぎる敷き布団やベッドマットレスは、顔が沈み込んで呼吸できなくなることがあります。 - 自分で寝返り返りができるかチェック
→ 生後6〜7ヶ月頃には「寝返り返り(うつ伏せ→仰向け)」ができるようになります。それまではこまめに様子を確認しましょう。
③ 安全な見守り環境の整備
✔ 要注意ポイント:
寝返り後は、赤ちゃんの行動範囲が一気に広がります。床にある物を口に入れたり、コードを引っ張ったりと、思わぬ行動をとることも。
✔ 対策:
- サークルやベビーゲートの活用
→ 赤ちゃん専用の安全なスペース(ベビーサークル)を用意することで、行動範囲をコントロールできます。 - 床の上は常に整理整頓
→ 小物、ビニール袋、薬、ペット用品などは手の届かない場所にしまうことが基本です。 - ちょっとした離席でも要注意
→ 「洗濯物を取り込むだけ」「トイレに行くだけ」でも、短時間で事故が起こることがあります。見守りカメラやベビーモニターの活用もおすすめです。
まとめ|寝返りは赤ちゃんの「はじめての自立」
寝返りは赤ちゃんにとって、初めて自分で「動けた」経験です。赤ちゃんが寝返りを始めると、行動がどんどんダイナミックになっていきます。それだけに、事故やヒヤリとする場面も増えてしまうもの。
でも、環境を整えておけば、ママやパパも安心して見守ることができます。
安全と自由をバランスよく保ちながら、赤ちゃんの成長をたっぷり楽しんでいきましょう。
コメント