子どもの近視、放っておいていませんか?
「メガネをかけたら安心」「まだ小さいし、いずれ治るかも」
そんな風に思っていませんか?
実は、子どもの近視は早期治療と進行予防がとても重要です。近年では、小学生から近視が始まり、中学生までに強度近視になる子も増えています。
この記事では、子どもの近視治療の最新情報や進行を抑える方法について、専門的な知識がなくてもわかりやすく解説します。
近視とは?
近視とは、遠くのものがぼやけて見える状態です。目の奥行き(眼軸)が伸びることで、ピントが網膜の手前で合ってしまい、視界がぼやけます。
子どもの近視は「軸性近視」と呼ばれ、成長とともに悪化しやすいため、進行を抑える治療が必要です。
子どもの近視は治るの?
現時点で近視そのものを完全に治す方法はありません。
しかし、進行を抑えたり、視力を保つ方法は複数あります。
重要なのは、近視を放置せず、進行を抑えるための治療や生活習慣を取り入れることです。
子どもの近視治療にはどんな方法がある?
以下は、現在注目されている近視治療法です。いずれも眼科で相談・処方を受けることができます。
1. 低濃度アトロピン点眼(マイオピンなど)
- 毎晩寝る前に点眼する治療薬。
- 0.01%の低濃度アトロピンが近視の進行を緩やかにする。
- 副作用が少なく、小児でも使いやすい。
※1年に1回は検査・処方の見直しが必要です。
2. オルソケラトロジー(ナイトレンズ)
- 寝ている間に専用コンタクトレンズを装着し、角膜の形状を矯正。
- 朝起きてレンズを外すと、裸眼でも視力が出るように。
- 小学生以上から使用可能。
- デメリット:費用が高く、装着やケアがやや手間。
3. 近視抑制レンズ(メガネ・コンタクト)
- 近視進行を抑制する特殊設計のメガネレンズやソフトコンタクトが登場。
- HOYAの「マイオスマート」などが有名。
- 日常生活で使用するだけで、目のピント調整の負担を軽減。
治療と合わせて大切な「生活習慣の見直し」
近視治療だけでなく、普段の生活も近視の進行に大きく影響します。次のポイントに気をつけましょう。
外遊びを増やす(1日2時間が目安)
太陽光が網膜を刺激し、眼球の成長を抑制する効果が期待されています。
スマホやゲームの時間を制限する
近距離で長時間見ると、ピント調整筋が疲れて近視が進みます。
姿勢と照明を正しく
読書・勉強のときは、本と目の距離を30cm以上保ち、明るい照明で作業しましょう。
眼科の受診タイミングは?
- 「黒板が見えにくい」「テレビを近くで見る」などのサインがあれば、すぐ眼科へ。
- 年1回の定期検査で進行の度合いをチェック。
- 治療やメガネの適正をプロに相談するのが安心です。
まとめ|子どもの近視治療は「早め・継続」がカギ!
子どもの近視は放置すると進行し、大人になって強度近視や将来的な目の病気のリスクも高まります。
- 低濃度アトロピンやオルソケラトロジーなど、医療的な治療法
- 外遊び・スマホ制限など、日常の予防習慣
この2つをバランスよく取り入れていくことが、お子さんの大切な「見る力」を守るポイントです。
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