スマホは、今や大人だけでなく子どもにとっても身近な存在になっています。しかし、「いつから持たせるべき?」「安全面は大丈夫?」など、保護者として悩むポイントも多いのではないでしょうか。
子どもにスマホを持たせる適切なタイミングと、スマホがもたらすメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。
子どもにスマホを持たせる平均年齢は?
文部科学省や民間調査によると、スマホデビューの平均年齢は小学校高学年から中学1年生あたりが多いようです。特に中学進学のタイミングで持たせる家庭が多くなっています。
これは通学・塾通いなどの「一人での移動」が増える時期と重なるため、連絡手段としてのニーズが高まるためです。
スマホを持つメリットとは
① 安全・安心のための連絡手段
子どもが塾や習い事などで外出することが増えたときに、親子間の連絡手段としてスマホはとても便利です。緊急時にすぐ連絡が取れたり、子どもが今どこで何をしているか分かるため安心です。
② 情報収集・学習のツールとして
スマホは、学習アプリや調べ学習、英語学習などに活用できます。
現在、小学校でもタブレットやパソコンで学習する時代になっていますので、今後のデジタル社会において早期にスマホリテラシーを身につけることができます。
③ 友達とのコミュニケーション
LINEなどのSNSを通じて、友達と連絡を取り合うことができるのも子どもにとっては大きなメリットです。
またLINEなどのSNSで友達だけでなく学校でも活用している時代となり、現代の子供たちにとってはスマホは欠かせないものになっています。
そのため、「連絡手段を持たない=仲間外れ」になりかねません。
スマホを持つデメリットとは
① 依存症・使いすぎのリスク
ゲームやSNSに熱中しすぎて、勉強や睡眠時間が削られるなどの影響があります。スマホ依存や「ながら勉強」なども問題になっています。
② ネットトラブルの危険性
SNSや掲示板でのトラブル、いじめ、個人情報の漏洩など、インターネット上のリスクがつきまといます。フィルタリングをしても完全に防ぐことは難しい場合もあります。
③ 親子関係への影響
スマホをもつことによって、使用するルールや制限をめぐって親子間で対立することにもなりかねません。家庭内のコミュニケーションが、スマホによって希薄になる可能性もあります。
持たせる前に考えるべきこと
スマホは、家庭によっては必要でないこともあり得ます。
子どもにスマホを持たせる前に、以下のことについて考えてみましょう。
- なぜ必要なのか?(目的)
- 子供の精神的・社会的な成熟度
- 利用に対する理解と責任感があるか
保護者ができる対策とルール作り
① 家族でルールを話し合う
- スマホを使う時間帯・時間制限
- アプリのインストール制限
- SNSや動画視聴の使い方
「使わせない」よりも、「どう使わせるか」を話し合う姿勢が大切です。
② フィルタリングやペアレンタルコントロールの活用
- iOSやAndroidには保護者用の設定機能が標準でついています。
- 利用履歴やアプリの使用時間も確認できます。
③ 定期的な振り返り
- 月に一度など、スマホの使い方を家族で振り返る時間を持つと、無意識な使いすぎの防止にもつながります。
まとめ
子どもにスマホを持たせるタイミングや使い方は、家庭ごとに異なります。
スマホを持たせることが目的ではなく、どう使わせるかが最も重要です。SNSが普及している中、適切な使い方を身につけさせていきましょう。
そして、メリットもデメリットもあるからこそ親子でしっかりルールを決め、話し合っていくと良いでしょう。
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