子どものおしゃぶりや指しゃぶりは、赤ちゃんの頃から自然な自己安定行動のひとつです。眠いとき、不安なとき、退屈なときなどに自分を落ち着かせる手段として役立っています。
しかし、3歳ごろを過ぎても続くと、歯並びや発音、手指の衛生面で心配になることもあります。そこで今回は、子どもに無理なく、やさしくおしゃぶり・指しゃぶりをやめさせるための方法をまとめました。
なぜやめさせる必要があるの?
おしゃぶりや指しゃぶりが長く続くことで、以下のような影響が出ることがあります:
- 歯並びやかみ合わせに影響が出る可能性がある
- 指にタコや傷ができる
- 指から菌が入りやすく、風邪などの原因になる
- 発音や言葉の発達に影響が出る場合がある
もちろん、すべての子にこれらの問題が出るわけではありませんが、就園前にはやめられるようサポートしたいものです。
無理にやめさせるのは逆効果
「やめなさい!」と叱ったり、指を無理やり抜いたりするのはNG。逆に不安をあおり、しゃぶる行動が強化されることがあります。まずは見守る姿勢が大切です。
ステップを踏んで自然にやめるサポート方法
① しゃぶる理由を観察する
・眠いとき
・退屈なとき
・不安なとき
子どもがどんなときにしゃぶっているのか観察し、その原因にアプローチしましょう。
② 気をそらす工夫をする
・手遊びやお絵かき、おもちゃで手を使う遊びを増やす
・お気に入りのぬいぐるみやタオルを代わりに持たせる
・外遊びで気をそらす
③ 自分でやめる意識を育てる
・「○○ちゃん、大きくなったからそろそろやめてみようか」など、肯定的な声かけ
・カレンダーに「今日はしゃぶらなかった!」とシールを貼るなど、可視化する工夫
・一緒に「やめようね」と約束する
④ 寝るときの工夫
・指しゃぶりが習慣化している子には、手袋や柔らかいハンカチを使う
・お気に入りのぬいぐるみと一緒に寝る
・絵本の読み聞かせや子守唄で安心感を与える
おしゃぶりの場合のやめ方
・おしゃぶりの卒業式をする(捨てるイベントなど)
・「赤ちゃんにプレゼントしよう」など、譲る形にする
・破損や経年劣化をきっかけに「もう卒業しようね」と促す
まとめ
子どもの指しゃぶり・おしゃぶりは、心の成長の一部。焦らず、怒らず、少しずつステップを踏むことが成功のカギです。ママ・パパの愛情と見守りで、焦らず、安心感をもって「自分でやめる力」を育てていきましょう。
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