胎児の脳と動物の脳はどう違う?構造・発達・機能の観点から徹底比較!

胎児の脳と動物の脳 胎児の脳
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私たち人間の脳は、言語や創造性、自己意識など、他の動物とは比べものにならないほど高度な働きを持っています。
しかし、その“原型”である胎児の脳は、いったいどのように作られているのでしょうか?

そして、イルカ・サル・ネズミ・クラゲといった動物たちの脳と、何がどう違うのでしょう?

この記事では、構造・発達・機能の3つの視点から、胎児と動物の脳をわかりやすく比較していきたいと思います。

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1.胎児の脳

胎児の脳

発達段階

妊娠5週までに神経管が形成され、脳の基本構造(大脳・小脳・脳幹など)が形作られます。
しかしシナプス(神経細胞のつながり)や神経ネットワークはまだ未完成で、出産後に環境によって発達していきます。

機能

妊娠20週以降になると、音や光などへの感覚反応や原始反射が見られるようになりますが、意識や記憶、思考は未発達です。

構造

脳の基本構造はありますが、表面はまだ滑らかで、大脳皮質のしわ(脳回)はほとんどありません。出生に向けて人間らしい脳構造へと成長していきます。

知能

高度な認知や知能を持つポテンシャル(潜在能力)はありますが、生まれるまでは発揮されません。

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動物の脳

1.イルカの脳

発達段階

脳重量は、成体の80~90%あり、誕生時点でほぼ完成した脳を持っています。

機能

社会性が高く仲間と協力したり、言語に近い音声でのコミュニケーションや自己認識(鏡像認知)も可能です。小脳と脊髄も発達しているので誕生直後に自力で泳ぎ、呼吸する準備が出来ています。

構造

大脳皮質が高度に発達しており、脳のしわは人間よりも多いとも言われていて、回路はすでに大人に近い構造を持っています。

知能

推論・記憶・学習能力も高く、極めて知能が高い動物です。

胎内で母親声を認識しています。

2.サルの脳(例:チンパンジー)

発達段階

人間に非常に近い、成熟した脳を持ちます。脳重量は成体の30~40%です。

機能

感情の基礎(扁桃体や辺縁系)は胎内で形成中です。社会性は誕生後に発達します。

構造

大脳皮質は発達途上で、ヒトよりは成熟が早いです。

知能

人間に最も近い動物であり、高度な認知能力を有しています。

3. ネズミの脳

発達段階

出生後に脳が急成長します。

機能

呼吸や運動の中枢は形成途中で生まれたては目も開かず、歩行もできません。

構造

大脳皮質は未分化に近く、ニューロンの移動や分化が継続中です。出生時点では、ほとんどシワがありません。

知能

胎内では学習や記憶に関わる機能は未発達で感覚反応に関わる回路が初期段階ですが、生後2週間程度で大きく成長し、感覚・学習機能が発達します。限定的ながら、高度な認知実験にも対応できる能力があります。

4.クラゲの脳

発達段階

そもそも“脳”という構造が存在しません。

機能

神経ネットワーク(神経網)で光や刺激に反応して動きます。

構造

中枢神経系はなく、分散した神経網を持ちます。

知能

学習・記憶のような認知能力は基本的に存在せず、単純な刺激反応のみです。

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まとめ

動物の胎内脳は、その環境・生態・進化の背景によって、まったく異なります。

イルカは「完成した状態」で誕生

サルは「学習可能な未完成」で誕生

ネズミは「とにかく生んで育てる」戦略

クラゲは「脳を持たない」というシンプルさ

そして人間の胎児の脳は…

「長い時間をかけて、世界一の知性を育てる準備中」なのです。

したがって、胎児の脳は無限の可能性を秘めた脳といえるでしょう。

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