突然、子どもの頬が赤くなって「これって何？」と心配になったことはありませんか？
もしかするとそれ、りんご病かもしれません。
今回は、子どもに多いりんご病についてご紹介します。
りんご病とは？
りんご病の正式な名前は「伝染性紅斑（でんせんせいこうはん）」といいます。
りんご病は、子どもによく見られるウイルス感染症のひとつです。頬がりんごのように赤くなるのが特徴で、このことから「りんご病」と呼ばれています。
りんご病の原因と感染経路
りんご病の原因は、「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスです。
感染経路は、以下のようなものがあります：
- 咳やくしゃみによる飛沫感染
- 鼻水や唾液がついた手などからの接触感染
感染してから症状が出るまでの潜伏期間は4日～14日間（約1〜2週間）。
実はこの期間が、一番うつしやすいタイミングなんです。
頬が赤くなるころには、もうほとんど人にはうつりません。
りんご病の症状
最初は、風邪に似た症状（微熱、だるさ、鼻水など）が出ることがあります。
そのあとに…
- 両方のほっぺが赤くなる（りんごのように赤くなります🍎）
- 腕や脚に、レース模様のような発疹が出る
という特徴的な症状があらわれます。
子どもは元気なことが多く、かゆみもあまりありません。しかし、大人がかかると関節痛や発熱が強く出ることもあります。
登園・登校はしても良い？妊婦さんは特に注意！
発疹が出たあとの登園・登校は原則OKとされています。
というのも、赤い発疹が出るころにはもう人にうつす心配がほとんどなくなっているからです。
ただし、妊婦さんや免疫が弱い方が周囲にいる場合は注意が必要です。
りんご病は、妊娠中に感染するとまれに赤ちゃんに影響が出ることがあります。
特に妊娠初期〜中期の方は、流行している時期に人混みを避けるなど十分な注意を心がけましょう。もし接触が心配なときは、早めに産婦人科で相談することをおすすめします。
りんご病の治療や予防方法は？
りんご病には、特別な薬やワクチンはありません。
そのため、治療は基本的に「安静にして自然に治るのを待つ」形になります。
予防のためにできることは、以下の通りです。
- こまめな手洗い・うがい
- マスク着用や咳エチケットの実践
- 体調が悪いときは無理をしない
まとめ
りんご病は見た目に少し驚くことはありますが、ほとんどの場合は軽い症状で自然に治ります。ただし、妊婦や免疫が弱い人は注意が必要です。
大切なのは「慌てないこと」と「まわりにうつさない工夫」をすること。小さなお子さんがいるご家庭では、流行時期にはちょっとした体調の変化にも気をつけて無理せず休養をとるようにしましょう。
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