赤ちゃんが「あー」「うー」とかわいい声を出しているのを聞いたことはありませんか?
それは、もしかしたら【クーイング】かもしれません。
このクーイング、実は赤ちゃんが「ことばを話す」ための大切な第一歩なんです。
今回は、そんな赤ちゃんの成長のひとコマ「クーイング」について、わかりやすく解説します。
クーイングってどんなもの?
クーイング(Cooing)とは、生後1〜2か月頃の赤ちゃんが、「あー」「うー」などの柔らかい声を自発的に出すことをいいます。
泣き声とはちがって、機嫌のよいときに楽しそうに声を出しているのが特徴です。
💡 たとえば、
・天井を見ながら「あー」
・ママの顔を見て「うー」
このような声が出てきたら、赤ちゃんがことばの準備を始めたサインです!
クーイングはいつから見られる?
- 生後1〜3か月ごろ:初めてのクーイングが見られはじめる
- 生後3〜4か月ごろ:声に抑揚が出てきたり、表情と連動したりするように
※ 赤ちゃんによって時期は少しずつ違います。個人差があるので、焦らなくて大丈夫です。
クーイングの意味と役割
クーイングは、単なる「かわいい声」ではありません。
実は、以下のような力を育てているのです:
育っている力 | 内容 |
---|---|
声のコントロール | 声帯・口・舌を使って音を出す練習 |
聴覚の発達 | 自分の声や周りの音を聞いて「音」に慣れていく |
社会性 | 声に反応してもらうことで、やりとりの楽しさを学ぶ |
ことばの土台 | このあとに出てくる「喃語(ばぶばぶ)」や「初語」への準備 |
つまり、クーイングは「ことばの芽」が育ちはじめた証なんです🌱
クーイングを育てる関わり方3選
クーイングの時期は、赤ちゃんとのコミュニケーションの土台作りにもぴったり。こんなふうに関わってみましょう。
✅ 1. 赤ちゃんの声をまねして返す
「あー」「うー」と声を出したら、「あーだね!」「うーって言ったの?」とオウム返ししてみてください。
赤ちゃんは「声に反応してくれた!」とうれしくなります。
✅ 2. 顔を見て話しかける
目を見て、やさしくゆっくり話しかけてあげると、赤ちゃんは安心して声を出しやすくなります。
✅ 3. 静かな環境で声のやりとり
テレビの音などを少し控えめにして、赤ちゃんの声が響く空間を作ってあげましょう。
🔍 クーイングが気になるときは?
赤ちゃんによって発達のペースは異なりますが、
もし以下のような様子があるときは、小児科や保健センターに相談してもよいでしょう。
- 生後3〜4か月になっても声をあまり出さない
- 音や呼びかけにあまり反応しない
- 表情が乏しいと感じる
早めに相談することで安心につながります。
✨まとめ:クーイングは「ことばのはじまり」
ポイント | 内容 |
---|---|
クーイングとは? | 赤ちゃんが出す「あー」「うー」などの声。生後1〜3か月ごろから始まる |
役割 | 声・音の練習、社会的やりとりの準備、言葉への第一歩 |
関わり方 | 声に応えてあげる/話しかける/まねすることで赤ちゃんの反応が広がる |
赤ちゃんが楽しそうに声を出しているその瞬間は、
ことばの世界に一歩足を踏み入れたサインかもしれません。
その「小さな声」に、大人がやさしく応えていくことが、未来の会話につながっていきます。
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