毎年冬になると話題になる「インフルエンザ」。
「インフルエンザは、風邪とは何が違うの?」
「どうやって予防すればいいの?」
と、毎年風邪とインフルエンザの判断に迷ってしまうことでしょう。
今回は、インフルエンザの症状や予防法、対処法について解説していきます。
インフルエンザってどんな病気?
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。主に冬に流行し、11月頃から徐々に患者数が増え、1月〜2月にピークを迎えることが多いです。
風邪とインフルエンザの違いは?
特徴 | 風邪 | インフルエンザ |
---|---|---|
発熱 | 37〜38℃程度 | 38〜40℃の高熱 |
症状の出方 | 徐々に悪化 | 急に悪化(急激な発症) |
主な症状 | くしゃみ、鼻水、のどの痛み | 高熱、関節痛、全身のだるさ、咳 |
重症化の可能性 | 少ない | 高齢者や子どもでは重症化も |
インフルエンザは、全身に強い症状が出るのが特徴です。風邪とは明らかに違うと感じることが多いです。
インフルエンザの主な症状
- 急な高熱(38℃以上)
- 関節や筋肉の痛み
- 全身のだるさ(倦怠感)
- 頭痛
- のどの痛み・咳
- 時に胃腸症状(下痢・嘔吐)も
特に「急に熱が出て、体が動かないほどだるい」という方はインフルエンザの可能性が高いです。
インフルエンザの感染経路
インフルエンザは主に飛沫感染と接触感染で広がります。
飛沫感染
咳やくしゃみなどでウイルスが空気中に飛び、それを吸い込んで感染します。
接触感染
ドアノブやスマホなどに付着したウイルスを手で触り、その手で口や鼻を触って感染します。
インフルエンザの予防法
- ワクチン接種
→ 毎年秋(10月〜11月)に受けましょう。 - 手洗い・うがい
→ 外出した時や患者の部屋に行き来した後は、すぐに石けんで手洗いorアルコール消毒をしましょう。 - マスクの着用
→ 人混みに行った時や患者、看病する人は、マスクを着用しましょう。 - 室内の加湿・換気
→ ウイルスは乾燥に強いので、湿度50〜60%が理想です。1日2〜3回、5〜10分でも窓を開けて空気を入れ替えましょう。 - 十分な睡眠と栄養
→ 免疫力を高めることが大切です。 - 別室で過ごす
- →可能なら患者は個室(隔離)で過ごす
- タオル・食器の共有禁止
- →タオル、食器、コップなどは別にして、共有しない
- ドアノブやスイッチの消毒
- →アルコールや次亜塩素酸で1日1回ふき取り(特にトイレ・洗面所)
インフルエンザにかかったらするべきこと
1.すぐに病院へ
発症から48時間以内であれば、抗インフルエンザ薬(タミフルなど)が効果的です。
2.無理せずしっかり休む
仕事や学校は休みましょう。インフルエンザは、子どもの場合と大人の場合によって異なります。
子どもの場合
子どもの場合、文部科学省の「学校保健安全法」では以下のように定められています。
「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで」**は出席停止です。 (※発症日=発熱が始まった日とカウント) |
例:
解熱日:6月4日
→ 登校可能日:6月7日(6月1日から5日目 & 解熱後2日)
発症日:6月1日
大人の場合
大人の場合、法律での明確な決まりはありません。
しかし、一般的に以下が推奨されます。
「解熱してから2日間は休み、その後体調が安定すれば出勤可能」 |
ただし、会社のルールがある場合は診断書を求められるケースもあります。会社のルールに従いましょう。
3.水分補給をしっかりと
インフルエンザは熱が高いです。高熱で汗をかくので、脱水にならないよう水分補給をしっかり取りましょう。
体調回復の確認ポイント(登校・出勤前チェック)
体調回復しているか確認するポイントがあります。登校や出勤前にチェックしてみましょう。
- 体温が平熱に戻り、2日以上持続している
- 咳や喉の痛みが軽くなっている(周囲にうつさないレベル)
- 食事・睡眠が問題なく取れている
- 通学・通勤が体力的に無理なくできそう
まとめ
インフルエンザは毎年多くの人に影響を与える病気ですが、正しい知識と予防を心がければ怖くありません
「予防が最大の治療」という言葉の通り、手洗いやワクチンでしっかり対策しましょう!
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