赤ちゃんによっては、「ずりばい」や「はいはい」をほとんどしないまま歩き出す子もいます。しかし、これは必ずしも「異常」ではありませんが、一部の子に体のバランスや落ち着きや集中力がない、言葉や学習の遅れなど脳や神経発達の影響があります。
そのため、赤ちゃんが自然に「はいはい」をしたくなるような楽しい遊び方を、目的別・発達をサポートする視点から詳しくご紹介します。親子で楽しみながらできる工夫もたくさんあるので、ぜひ取り入れてみてください。
赤ちゃんがハイハイを楽しむための遊び方7選
1. トンネルくぐり遊び(空間認知・好奇心を育てる)
布団やクッション、段ボールなどで簡単なトンネルを作って、その中をはいはいでくぐる遊びです。
- お気に入りのおもちゃやママがトンネルの向こう側で呼びかけると効果的
- 狭い空間を進むことで、方向感覚や体の使い方が上手になります
- タンポポのテントや市販のプレイトンネルもおすすめ
👶 「出口にママがいる!」というワクワク感が大事
2. おもちゃを追いかけっこ(動機づけ&筋力UP)
赤ちゃんの目の前で、お気に入りのおもちゃを少しずつ動かしてみましょう。
- 音が鳴るおもちゃや、ゆっくり転がるボールが効果的
- おもちゃを少しずつ遠ざけると、「追いかけたい!」という意欲につながります
- 一緒に「がんばれー!」と声をかけるとさらに楽しく
👶 少しずつ距離を伸ばして、達成感を味わわせてあげて
3. はいはいレース(競争ごっこでやる気UP)
大人や兄弟と一緒に「よーい、ドン!」でゴールまでのレースをしてみましょう。
- おもちゃやぬいぐるみをゴールに置いて誘導
- 大人がわざとゆっくり進むと、赤ちゃんも楽しんで追いかけます
- 終わったらたくさん拍手してあげると、またやりたがります
👶 スピードではなく「楽しい!」を重視して
4. 鏡遊び(自分に興味を持つ)
床に鏡を置いて、はいはいで近づかせる遊びもおすすめです。
- 赤ちゃんは鏡に映った自分の姿に興味津々
- 近づいたり離れたりすることで距離感を学びます
- 「あっ、おともだちがいるね〜!」と声をかけてあげて
👶 「自分」と「他者」の違いに気づき始める大切なきっかけにも
5. 段差チャレンジ(運動スキルを高める)
やわらかいクッションや布団で、小さな段差をつくって乗り越える練習をしましょう。
- 上り下りの動きで腕・脚・体幹がしっかり鍛えられます
- はじめは高さ5〜10cm程度からスタート
- 登れたら思いきり褒めてあげて!
👶 段差を乗り越える経験が、のちの「つかまり立ち」にもつながる
6. 親子で動物ごっこ(まねっこ遊びで楽しく)
「ワンワンみたいに歩いてみよう!」「クマさん歩きだよ〜」など、動物に見立ててはいはいするごっこ遊びです。
- 大人が見本を見せると、赤ちゃんも楽しんでまねっこ
- 運動が遊びに変わり、自然とはいはいを引き出せます
- お歌や動物の鳴き声をまぜても楽しい♪
👶 ごっこ遊びは、言葉や想像力の発達にも◎
7. 段ボールの乗り物ごっこ(親が引っ張ってあげる)
赤ちゃんを空の段ボール箱に乗せて、はいはいの姿勢で中を移動する「乗り物ごっこ」も人気!
- お部屋の中でゆっくり引っ張ると大喜び
- 自分から降りて「今度ははいはいで追いかける」なんて流れも自然に出てきます
- 移動の感覚が楽しくなり、はいはいへの興味が高まります
👶 移動=楽しい!という感覚を育てるのがポイント
🚩 注意点
- 滑りやすい床や障害物には注意を
- 長時間続けず、赤ちゃんの様子を見ながら遊びましょう
- 疲れたサイン(動きが鈍い・ぐずるなど)が出たらすぐ休憩
まとめ|「楽しい!」がはいはいを引き出すカギ
「はいはい」は、赤ちゃんの体・脳・心の発達すべてに関わる大切なステップです。けれど、無理にさせるのではなく、「やってみたい!」と思えるような遊びを通して引き出すことが大切です。
赤ちゃんの笑顔や「できた!」の瞬間を一緒に喜びながら、成長をゆっくり見守ってあげましょう。
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