赤ちゃんの成長の中で、「初めてのことば」は特別な瞬間ですよね。
「ママって言った!」「まんまって言ったかも?」そんな一言が、家族にとって忘れられない宝物になります。
今回は、赤ちゃんが意味のある言葉を初めて話す“初語(しょご)”について、いつ頃出るのか、どんな言葉が多いのか、出ないときはどうすればよいのかなど、わかりやすくご紹介します。
初語とは?意味をもって話す“はじめてのことば”
初語(しょご)とは、赤ちゃんが意味を理解して話す最初の言葉のことです。
喃語(「ばばば」「ままま」など意味のない音声)から発達し、実際に「何かを伝える目的をもった1語」が初語になります。
たとえば…
- 「ママ」と呼びかける
- 「まんま」と言ってごはんを欲しがる
- 「ブーブー」と車を指さしながら言う
など、赤ちゃんがその言葉に意味を持たせて話すようになった時点で、「初語が出た」と言えます。
初語はいつから出る?時期の目安と発達の流れ
一般的に、初語が出るのは生後10〜15か月ごろとされています。
ただし、発達には個人差があるため、1歳半ごろまでに1語話せるようになれば問題ないとされています。
🧠 言葉の発達のステップ
月齢 | 発達の目安 | 特徴的な声 |
---|---|---|
生後1〜3か月 | クーイング | 「あー」「うー」など母音だけの声 |
生後4〜9か月 | 喃語 | 「ばばば」「ままま」など意味のない音の繰り返し |
生後10〜15か月 | 初語 | 意味をもった1語を使って意思表示する |
1歳半〜2歳 | 語彙爆発 | 急速に言葉が増える時期(50語〜200語) |
赤ちゃんの初語に多い言葉は?
赤ちゃんが最初に話す言葉は、身近な人やモノに関係していることが多いです。
初語の例 | 意味・場面 |
---|---|
「ママ」「パパ」 | 呼びかけや安心したいとき |
「まんま」 | ごはんが欲しい/食事の時間 |
「ブーブー」 | 車のおもちゃや乗り物を見たとき |
「ワンワン」 | 犬を見たり、動物に関心を示すとき |
「ないない」 | お片付けや物がなくなったとき |
🍼こうした言葉を通して、赤ちゃんは「気持ちを伝える」「相手が反応する」という言葉のキャッチボールを学んでいきます。
初語が出ないときに気をつけたいこと
赤ちゃんの言葉の出始めは個人差がありますが、次のような場合は注意が必要です。
チェックポイント
- 1歳半を過ぎても一語も出ない
- 指差しをしない、興味を共有しない
- 名前を呼んでも振り向かない
- 喃語が極端に少ない、表情が乏しい
これらの様子が見られる場合は、小児科や発達相談窓口で早めに相談してみましょう。
早期の関わりが、子どもの発達をサポートする大きな手がかりになります。
初語を育てる親の関わり方3選
赤ちゃんのことばの芽を育てるには、日常の中のことばのやりとりがとても大切です。
1. 短い言葉で話しかける
例:「まんまだよ」「ブーブーきたね」など、物と音が結びつくように話す
2. 指差しや喃語に反応してあげる
赤ちゃんが何かを指さしたら、「あっ、ワンワンだね!」と返してあげると、言葉の意味と使い方が学べます。
3. 絵本や歌を通して語彙を増やす
絵本の読み聞かせや、同じフレーズのくり返しがある手遊び歌は、語彙の習得と発音の練習にも効果的です。
まとめ|初語は赤ちゃんからの“ことばの第一声”
ポイント | 内容 |
---|---|
初語とは? | 意味を理解して話す、赤ちゃんの最初の言葉 |
出現時期 | 生後10〜15か月ごろ(1歳半までが目安) |
よくある初語 | 「ママ」「まんま」「ブーブー」「ワンワン」など |
出ないとき | 指差しや反応もあわせてチェックし、必要なら相談を |
育て方 | 短い言葉のやりとり、反応を返す、絵本・歌で語彙を増やす |
赤ちゃんの初語は、世界と自分を“言葉”でつなぎはじめる大切な一歩です。
何気ない「まんま」や「ブーブー」が、その子にとっての「伝えたい」という心の芽生えかもしれません。
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