夏になると「熱中症対策にスポーツドリンクを!」という声をよく聞きますよね。
たしかに、汗をかいたときの水分・電解質補給に便利ですが…実は飲みすぎると健康に悪影響が出ることもあります。
この記事では、
- スポーツドリンクを飲みすぎるとどうなるのか?
- 適切な飲むタイミングと量
- 経口補水液との違い
- 健康的な水分補給のコツ
について、わかりやすく解説していきます。
スポーツドリンクとは?どんな飲み物?
スポーツドリンクは、汗で失われた水分・糖分・塩分(電解質)を素早く補うための飲料です。
代表的な商品は以下の通り:
- ポカリスエット(大塚製薬)
- アクエリアス(コカ・コーラ)
- VAAM、グリーンダカラ など
スポーツドリンクを飲みすぎると起こるリスク
① 糖分の摂りすぎで肥満・虫歯・血糖値上昇
スポーツドリンク(500ml)には、砂糖が約30〜35g(角砂糖7〜9個分)も含まれています。
飲みすぎによる影響:
- 肥満
- 虫歯(特に子ども)
- 血糖値の急上昇 → 糖尿病リスク増加
- 内臓脂肪の蓄積
※毎日がぶ飲みすると、ジュースと同じくらい健康に悪影響があります。
② ナトリウム(塩分)の摂りすぎ
スポーツドリンクは塩分も補えるように設計されています。
しかし、日常的に飲むと塩分過多になり、高血圧のリスクも。
特に注意が必要な方:
- 高血圧の人
- 腎臓に疾患のある人
- むくみが出やすい人
③ 習慣化してしまう
スポーツドリンクは甘くて飲みやすいため、水の代わりに日常的に飲む習慣がつきやすいです。
その結果、糖分・カロリー・塩分の摂りすぎに。
スポーツドリンクを飲むタイミングと適量
飲むべきタイミング
状況 | 飲むべき? | 理由 |
---|---|---|
軽い運動後 | ◎ | 水分・電解質・糖分の補給に |
炎天下での屋外作業後 | ◎ | 熱中症予防に効果的 |
発熱や下痢時 | △ | 経口補水液の方が吸収率◎ |
日常生活(水分補給) | ✖ | 水や麦茶でOK。スポドリは不要 |
飲む量の目安
年齢・状況 | 目安 |
---|---|
小学生 | 100~200ml/回(運動後) |
中高生 | 200~400ml/回 |
大人(発汗後) | 300~500ml/回 |
一般成人(日常) | 基本不要(飲んでも1日1本程度まで) |
⛔ 一気飲みせず、こまめに少量ずつ摂るのが理想です。
経口補水液との違いは?
項目 | スポーツドリンク | 経口補水液(ORS) |
---|---|---|
主な目的 | 水分+エネルギー補給 | 脱水症状の改善 |
ナトリウム | 少なめ(約40〜50mg/100ml) | 多め(約100〜120mg/100ml) |
糖分 | 多め(約6〜8g/100ml) | 控えめ(約1.8g/100ml) |
飲みやすさ | 甘い | しょっぱい/味にクセあり |
向いている場面 | 運動・発汗時 | 発熱・下痢・熱中症時 |
健康的な水分補給におすすめの飲み物は?
飲み物 | 特徴 |
---|---|
水(常温) | 日常の水分補給に最適/カロリーゼロ |
麦茶 | ノンカフェインで夏におすすめ |
白湯 | 朝の体内リズムを整える |
薄めたスポーツドリンク | 暑い日や運動後だけ/1.5~2倍に薄めて |
まとめ|スポーツドリンクは「飲む場面」を見極めよう
ポイント | 内容 |
---|---|
飲みすぎはNG | 糖分・塩分過多で健康リスク増加 |
飲むタイミングが大事 | 運動後・発汗後など限定的に使う |
日常は水や麦茶で十分 | スポドリを水代わりにしないこと |
経口補水液と用途は違う | 熱中症・脱水にはORSの方が効果的 |
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