こんにちは。子どもの成長にとって大切な「ことばの発達」。
言葉は、生まれてすぐに話し出すわけではありません。赤ちゃんが周囲の声を聞き、少しずつ声を出し、やがて意味のある言葉へとつながっていく――それはまさに、小さな“ことばの芽”が育っていく過程です🌱
この記事では、0歳から6歳までの言葉の発達の流れを年齢ごとに詳しくご紹介します。
【0歳】聞く・声を出す“準備期間”
生まれたばかりの赤ちゃんは、周囲の音をしっかり聞いています。
月齢 | 発達のようす |
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0〜3か月 | 泣き声で気持ちを伝える。「あー」「うー」など柔らかい声(クーイング)も出始めます。 |
4〜6か月 | 「あーぶー」「だーだー」などの喃語が盛んに。声を出すこと自体を楽しむ時期です。 |
7〜11か月 | 「ママ」「ブーブー」など同じ音の繰り返しが多くなり、ことばの“かたち”が見えてきます。 |
12か月頃 | 意味のある単語が出始めます(初語)。指差しで意思表示も盛んに。 |
👩🏫 この時期の関わり方
- 声をたくさんかけてあげましょう
- 赤ちゃんの声に対して「応答」することで、コミュニケーションの土台が育ちます
【1〜2歳】単語が一気に増える!“語彙爆発”の時期
年齢 | 発達のようす |
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1歳〜1歳半 | 「ママ」「ワンワン」など、少しずつ意味のある言葉が出てきます。 |
1歳半〜2歳 | 知っている言葉が急増し、2語文(例:「ママ きた」)も出始めます。理解語は100語以上になることも。 |
💡 この時期のポイント
- 生活の中で「名前を教える」ように話しかけましょう。
- 子どもの言葉に合わせて少し長めの言葉で返してあげると、表現が広がります。
【2〜3歳】会話の基礎が整い始める
年齢 | 発達のようす |
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2歳〜2歳半 | 2〜3語文が多くなり、「これなあに?」「ママどこ?」など質問も活発に。 |
2歳半〜3歳 | 自分のしたことや気持ちを言葉で伝えられるように。語彙数は300〜500語程度。 |
🗣 この時期の関わり方
- 子どもの発話に「共感+補足」して返しましょう。
- 質問をたくさんしてくれる時期。なるべく丁寧に答えてあげてください。
【3〜4歳】「会話のルール」を学び始める
年齢 | 発達のようす |
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3歳〜4歳 | 「私が」「昨日は〜した」など、時制や主語が使えるように。会話の順番や聞く姿勢も身につきます。 |
この時期におすすめの関わり方
- 絵本の読み聞かせで“物語の流れ”を感じさせましょう。
- キャッチボールのように会話を楽しみましょう。
【4〜5歳】論理的な言葉と想像力が育つ
年齢 | 発達のようす |
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4歳〜5歳 | 「だから」「でも」など接続詞を使った文章が増え、体験や想像を順序立てて話せるように。語彙は2,000語以上。 |
📌 この時期の支援ポイント
- 「どうしてそう思ったの?」と、理由を言葉にする練習をさせてあげましょう。
- 一緒に経験を振り返り、「いつ・どこで・だれが・なにを」などを話し合いましょう
【5〜6歳】“言葉で考える力”がぐんと伸びる時期
年齢 | 発達のようす |
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5歳〜6歳 | 言葉を操作する力(メタ言語能力)が芽生え、「長い言葉」「反対の言葉」「似てる音」などへの理解が深まります。論理的な説明もできるようになります。 |
🎓 就学に向けてできること
- しりとりや言葉遊びで“言葉への意識”を楽しく育てましょう。
- お話づくり(自由に想像して話す)なども効果的です。
まとめ|言葉は「関わり」の中で育つ
年齢 | 主な発達 |
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0歳 | 聞く・声を出す・喃語 |
1歳 | 単語の理解・初語 |
2歳 | 2語文・語彙爆発 |
3歳 | 会話の基礎・質問力 |
4歳 | 文構造・物語力 |
5〜6歳 | 論理性・言葉の操作力 |
ことばの発達には個人差がありますが、周囲のあたたかな関わりと豊かな言語環境が大切です。
「まだ話さないけど大丈夫かな…?」と気になる場合は、小児科や専門機関に相談してみるのも安心です。
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