赤ちゃんの「喃語(なんご)」ってなに?
赤ちゃんの成長を見守る中で、「あー」「うー」などのかわいい声が聞こえてくることがありますよね。これは「喃語(なんご)」と呼ばれる、言葉を話し始める前の大切な発達段階です。
喃語とは、意味のある言葉ではなく、「アー」「ウー」「バブバブ」などの音の連なりで、赤ちゃんが声を出すことで言語の基礎を学んでいる状態です。
喃語はいつから始まるの?
一般的な目安:生後4〜6か月ごろ
喃語は生後4〜6か月ごろから始まる赤ちゃんが多いです。最初は「あー」「うー」といった単純な音からスタートし、徐々に「ババ」「ダダ」「ママ」のような反復音へと変化していきます。
月齢 | 発声の変化 |
---|---|
生後1〜3か月 | クーイング(喉を鳴らすような音) |
生後4〜6か月 | 単純な喃語が始まる |
生後7〜10か月 | 複雑な喃語や意味のある言葉の予兆が見られる |
生後10か月以降 | 「まんま」「ぶーぶ」などの擬音語や一語文に進化 |
※個人差があるので、あくまで目安です。
喃語が出てこないときはどうする?
赤ちゃんの発達には個人差があり、喃語が生後9〜10か月ごろまで見られなくても、すぐに心配する必要はありません。ただし、以下のようなサインがある場合は、小児科や専門機関に相談しましょう。
- アイコンタクトや笑顔が少ない
- 音に反応しにくい(聴覚の問題が疑われる)
- 1歳近くでも声を出さない
- 名前を呼んでも振り向かない
- 子音が少なく、母音ばかりを発する
- 表情の真似ややりとりが乏しい
これらは、聴覚障害・口腔機能の問題・自閉スペクトラム症(ASD)・知的発達遅滞・言語性発達害(DLD)などが背景にある可能性も考えられます。気になる点があれば、早めの相談が安心です。
喃語を育てる!おうちでできる関わり方
喃語は、赤ちゃんの言語発達にとってとても重要なステップ。日常生活で以下のような関わりを意識してみましょう。
- たくさん話しかける:「おはよう」「おいしいね」など、日常の言葉を意識的に使う
- 声をマネする:「あー」と言ったら、「あーだね!」と返してあげる
- 表情豊かにリアクションする:笑顔やジェスチャーを交えて「伝わってるよ!」を示す
こうしたやりとりが、赤ちゃんの「ことばを話す力」を育んでくれます。
まとめ|喃語は言葉のはじまり!焦らず見守ろう
喃語は、赤ちゃんが言葉を話す準備をしているサイン。多くの赤ちゃんが生後4〜6か月ごろから始めますが、個人差はつきものです。
親ができることは、温かいまなざしで関わり、言葉のシャワーをたくさん浴びせてあげること。喃語が育つ環境づくりが、のちの発語や会話力につながっていきます。
コメント