冬になるとよく耳にする「感染性胃腸炎」。
突然の嘔吐や下痢で家族みんながバタバタ…なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、感染性胃腸炎の原因と症状、予防方法について解説していきます。
感染性胃腸炎とは?
ウイルスや細菌に感染して、胃や腸に炎症が起こる病気のことを「感染性胃腸炎」といいます。
いわゆる「おなかの風邪」と呼ばれることもあります。
小さい子どもや高齢者は特に重症化しやすく、注意が必要です。
感染性胃腸炎の主な原因は?
感染性胃腸炎は、主に次のようなウイルスや細菌によって引き起こされます。
ウイルス性(多くはこれ)
- ノロウイルス(11月〜2月頃に多い)
- ロタウイルス(乳幼児に多く、春先に流行)
- アデノウイルス など
細菌性(夏に多い)
- カンピロバクター
- サルモネラ菌
- 腸炎ビブリオ など
感染症胃腸炎の症状は?
感染源によって多少違いはありますが、以下のような消化器症状が主に見られます。
- 嘔吐(おうと)
- 下痢(水っぽい・回数が多い)
- 腹痛
- 発熱(特にロタウイルスは高熱になることも)
※小さな子どもや高齢者では、脱水症状に注意!
感染胃腸炎の感染経路は?
感染性胃腸炎は、とても感染力が強いです。
- ウイルスがついた手やおもちゃからの接触感染
- 感染者の嘔吐物や便からの飛沫感染
- 加熱不十分な食品による経口感染
家族の誰かがかかると、あっという間に広がることも…。
感染症胃腸炎の家庭での対処法
感染性胃腸炎には特効薬はありません。基本は次のような対症療法になります。
脱水対策が最重要!
- 嘔吐や下痢があると水分が失われるので、こまめな水分補給を。
- 経口補水液(OS-1など)が効果的。
- 飲めないときは早めに病院へ。
- 食事は無理をせず少しずつ
- 嘔吐が落ち着いてから、おかゆ・うどん・リンゴのすりおろしなど消化にやさしいものを。
- 乳製品・油っこいものは避けましょう。
症状が重いときは病院へ
- 嘔吐・下痢が長引く
- 水が飲めない・ぐったりしている
- 血便が出る
こんな時は、すぐに医療機関を受診してください。
感染症胃腸炎の家庭での予防法
手洗いの徹底!
- 石けんと流水でしっかり手を洗いましょう。
- 特にトイレの後・おむつ替え後・食事前は忘れずに。
嘔吐物や便の処理は手袋+マスクで
- 塩素系の消毒液(次亜塩素酸ナトリウムなど)で消毒。
- 処理後はすぐにゴミ袋を密閉。
食品の加熱と保存管理も大切
- 生ものは避け、中心までしっかり加熱。
- 夏場は特に食品の保存に注意!
まとめ
感染性胃腸炎は、毎年多くの人がかかる身近な感染症です。
でも、早めの対応と正しい知識があれば、重症化を防ぐことができます。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、
「脱水になっていないか」「ぐったりしていないか」をしっかり見てあげてくださいね。
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